グルコサミンと関節痛・関節炎
グルコサミンと関節痛・関節炎
グルコサミンは、関節痛・関節炎の予防や緩和が期待できます。
関節炎とは、様々な原因で関節に負担が掛かり、
そのために炎症がおこったり、痛みがでたり、熱を持って腫れたりする病気です。
関節炎は老人の病気だと思われてますが、年齢に関係なく起こる病気でもあります。
関節炎の発症の原因は、怪我、運動不足、
加齢による関節の磨耗、遺伝、栄養不足などです。
また、ひとくちに関節痛といっても、症状や原因など様々です。
◆関節痛の種類
・荷重痛
関節軟骨の摩耗が原因で、関節に体重がかかったときに起こる痛み。
膝関節、股関節、足関節に起こりやすい関節痛です。
・寒冷痛
気温の変化により、冷えてくると関節に感じる痛み。
・自発痛
じっとしていて、関節を動かさないのに感じる痛み。
・圧迫痛
関節炎を起こしている関節を押すと感じる痛み。
・運動痛
関節を動かしたときに出る痛み。
関節を少し曲げていると痛みが緩和するのが特徴。
・心因痛
関節炎や損傷がないのに感じる痛みで、
神的なストレスなどが原因とされています。
・阻血痛
関節の周囲の血行不良により、
痛み物質であるプラスタグランジンの停滞や
酸素不足が原因で起こる痛み。
グルコサミンと関節痛・関節炎の対策
グルコサミンは、関節の構成因子であるだけでなく、
関節痛・関節炎を緩和する役割があります。
これはグルコサミンが、痛みの原因であるCox-2 酵素を遮断するからです。
Cox-2 酵素は、痛み物質であるプロスタグランジンを不必要に活性化する酵素です。
ちなみに病院からでる治療薬にもCox-2 酵素を阻害する薬がありますが、
グルコサミンと違い、心肺機能に副作用を起こす危険性があります。
この点でいえば、グルコサミンは心肺機能に影響を与えず、
副作用もなく安全にCox-2 酵素を遮断できます。
近年行われた検証では、膝に問題を抱えた被験者が約100名ほど参加し、
2つのグループに分かれて実験が行われました。
グループ@には、1500mgのグルコサミンを
グループAには、偽薬を摂取してもらったそうです。
被験者はそれぞれ、約1ヶ月間にわたり、
グルコサミンと偽薬を摂取し続けてもらった結果、
グループ@の被験者たちの膝の痛みを緩和できたそうです。
また、膝の屈曲と伸展できる角度の検証においても、
グループ@の方が、痛みを感じないで膝の屈曲と伸展できる角度が増加したそうです。
このように、グルコサミンには、関節痛・関節炎の予防や緩和の効果が期待できます。